Written by
Satoshi Ishii|Linen Evangelist
昨年からスタートした【Vlas Blomme -juni-】ラインから新作が登場です。
これまでヴラスブラムで製作してきたコレクションの中からピックアップしたスタイルをリモデルして進化させたjuniライン。ちょうどリネンの花が咲く時期である6月にちなんで、フラマン語で6月を意味する「juni(ユニ)」と名付けています。
新作は、しっかりとした高密度のコルトレイクリネン100%生地。表面を少し起毛させた素材です。独特なあたたかさとヴィンテージのような表情を目指しました。
起毛によって生まれる
ヴィンテージ感とあたたかみ。
今シーズンの新作はリネン綾織生地を起毛した『Brushed KL Twill』素材を採用。名前の“Brushed”は英語で起毛を意味しています。ヴラスブラムではブランド立ち上げ初期の頃から、リネン素材を秋冬に使用することができるように、生地に起毛をかけたオリジナル素材を製作してきました。
起毛をかけることで見た目には生地表面がクタッとして製品にヴィンテージ感を出すことができるのです。また同時に、シャツでよく見られるネル素材のように、手触り感にソフトさと暖かみがあり、生地の織りの目を起毛で塞ぐため、実際の機能として防風性や保温性も高まります。
もともとリネンと言えば春夏素材限定という考えが常識でした。そんな時代にヴラスブラムではいち早く秋冬のリネン生地製作に取り組み、リネン100%とは思えない肌触りがとてもよく、暖かい秋冬素材としてホッとするぬくぬくの心地よさを生み出すことができました。
そこで私たちは、冬でもリネン素材を着ようという「Winter Linen(ウインターリネン)」というコンセプトをブランド設立当初から発信してきました。
リネン素材の起毛加工は
細やかな調整が必須。
上の写真が起毛の機械です。イメージとしては剣山のようなとがった針がでているもので生地の表面を引っかいて毛羽を立てる感じです。
リネンは糸が不均一で伸縮性が無いので、引っかく時の強さ加減によっては、糸が切れたり穴が空いたり・・・。できるだけゆっくりソフトに掛けなければならないという点で、細かな注意が必要となります。
新素材『Brushed KL Twill』は高密度の綾織生地ですが、写真の見た目よりも、とてもしなやか。起毛加工は、本当に少しだけわずかに生地表面を引っかく程度に抑えています。製品として縫いあがったあとにワンウオッシュして全体にヴィンテージ感がでるように計算しました。
Vlas Blommeオリジナルのリネン100%起毛素材をぜひこの秋冬にお試しください。
◊ ◊ ◊ “【Vlas Blomme -juni-】 Brushed KL Twill” ITEMS ◊ ◊ ◊
どんなお洋服に羽織っても
様になるリネンコート。
【Vlas Blomme -juni-】 Brushed KL Twill ベルト付コート
共布ベルトが付いたコートです。下から3つ目のボタンだけ、少し大きめのボタンを使ってアクセントにしています。総裏地が付いているので、冷たい空気にも対応できます。
どんなお洋服に羽織っても様になる1着。その日の気分で前を開けたりベルトアレンジをしたり。お家で洗濯もできますので、どんどん着て洗濯して、リネン特有の経年変化も楽しめます。
お洒落な雰囲気漂う
ライダースジャケット。
【Vlas Blomme -juni-】 Brushed KL Twill ライダースジャケット
ライダースデザインのジャケット。本来のライダースでファスナーを使用している部分をボタンにして、ラフなカジュアルさを出しました。コートと同様に総裏地付きで、下から2番目の大きめボタンがアクセントになっています。
ライダースにしては珍しく、身幅や袖はゆったりとしていて、あたたかなニットなど厚みのあるトップスに羽織っても◎。あわせるボトムスのデザインも選びませんし、ワンピースに羽織るのもおすすめです。
しっかりとしたリネン生地で
たくさんの荷物でも安心。
【Vlas Blomme -juni-】 Brushed KL Twill ロゴ刺繍バッグ
さりげなく『VB』刺繍を施したショルダーバッグです。2本のショルダー紐で強度を増し、約10cmのマチ付きで荷物もたくさん入ります。内ポケットがあるので、携帯や小物などを探す手間も省けて便利です。
秋冬の厚みのあるお洋服にもバランスよく合わせられます。しっかりめのリネン100%生地は使うたびにくったりと馴染み、肩に掛けても斜めに掛けてもおさまりやすいんです。冬の日常使いにも、お出かけにも活躍しそうです。
今回ご紹介した新作アイテムは、以下のリンクからご購入いただけます。
https://vlasblomme.jp/item/74482.html