秋冬のオリジナル新素材は
なめらかなビロード調のリネン混生地。
Written by
Satoshi Ishii｜Linen Evangelist
この秋冬、新たにコルトレイクリネン糸を使ったオリジナル新素材が登場しました。
今回の生地はヴィンテージ感のあるモール糸を使った生地。コットンにリネンをミックスし、なめらかなビロード調のリネン生地を目指したオリジナル素材です。表面の控えめな光沢感と肌触りの良さが特徴で、落ち着いた表情に仕上がっています。
柔らかなモール糸に
ヴラスブラムらしさを込めて。
モールとは糸全体に毛羽のある糸のことで、従来はニット糸として編み物に使用される糸です。今回は、コットンのモール糸に細番手のリネン糸をかけあわせ、通常ではあまり見かけないヴラスブラムらしい織り生地に仕上げました。
糸の見た目からフランス語では「シェニールヤーン」とも呼ばれています。フランス語の「Chenille(シェニール)」とは、毛虫の意味で、毛におおわれた感じが確かにそんな風に見えてきます。呼び名に反して、モール糸はとても柔らかい肌触りで軽さも特徴です。
ゆっくりと丁寧に。
職人さんの心のこもった織物。
糸の製造は特殊な機械で行いますが、原理的には刃物で細かくカットした糸を芯になる糸ではさみこんでつくります。
この毛羽の多いモール糸を織って生地に加工することが最大の課題でした。リネンは摩擦によって毛羽が抜けやすいため、湿度を管理し時間をかけてゆっくりと丁寧に織りあげなければなりません。みごと熟練の職人さんにより、芸術的に仕上げた匠の技が光る生地となりました。
洗えば洗うほど使用感が生地の味となって、ちょっとスウェードのような雰囲気も出てくる他に類をみない特別な素材です。
洗いこんで成長をお楽しみいただけると幸いです。
◊ ◊ ◊ “Cotton Linen Vintage Mole” ITEMS ◊ ◊ ◊
さらっとワンピースとしても、
ライトアウターとしても◎
Cotton Linen Vintage Mole ストール付前開きワンピース
ゆったりとしたサイズ感の前開きワンピース。ノーカラータイプで、お揃いのシンプルな長方形のストールとのセットアイテムです。ラフに巻いたり、結んだり、ピンやブローチで留めたり、アレンジを楽しめます。
１枚仕立てで見た目よりもとても軽い着心地。ワンピースとしてジレを合わせてみたり、本格的なコートの中にも着られるほどの厚みです。また、軽めのアウターとして羽織るのにも最適な1着です。
あたたかなトップスの新顔は
体型カバーも叶うプルオーバー。
Cotton Linen Vintage Mole ワイドプルオーバー
スタンドカラーのあたたかなプルオーバーです。後ろのヨーク下からギャザーをいれてゆとりを持たせ、裾は前後差をつけました。肌離れする生地なので身体のラインを拾わず、体型もカバーしてくれます。
なかなかトップスではみかけない素材感ですが、柔らかで意外と動きやすいんです。ほどよい厚みであたたかく、例えばスウェットを着るような時期に出番が多くなりそう。カジュアルになりすぎない点も◎ボトムスはワイドパンツやギャザースカートなど、少しボリューミーなアイテムともマッチします。
品のある緩やかなＡラインに
遊び心のあるボタン使いがアクセント。
Cotton Linen Vintage Mole ギャザースカート
後ろにポイントのあるギャザースカート。前はシンプルなデザインで、後ろにはいくつかボタンを付けました。ボタンでタック部分の留める位置を変えて、シルエットに変化をつけられます。また、身体のラインを拾いにくいので、緩やかなAラインを保ってくれます。
秋冬の必需品のニットにも相性が良く、着丈が長めのチュニックともバランスよくコーディネートが可能。一気に秋冬感漂うアイテムです。画像ではブーツと合わせていますが、ラフにスニーカーとのコーディネートもおすすめです。
こちらでご紹介した『Cotton Linen Vintage Mole』シリーズは、以下のリンクからご購入いただけます。