100年の時を経たような風合いの生地、
「センテネール」に新素材が登場。
Written by
Satoshi Ishii|Linen Evangelist
今年2月に登場したVlas Blommeオリジナル開発生地「Centenaire 7 (センテネールセブン)」。“すでに100年経過したかのような生地の風合い”を実現した素材は、我々が目指したヴィンテージにありそうなくったり感のある味わいや、毛羽が立ってゆるい表情に光沢感もしっかり表現できた生地で、大変ご好評をいただきました。
「Centenaire 7 (センテネールセブン)」についてはこちらでご紹介しています。
目指したのは100年の時を経た生地。 こだわりの『センテネールセブン』、登場!
今回ご紹介する『センテネールゼリージュ』は、この「センテネール」の風合いを更に進化させた、凹凸が特徴のツイル生地。理想とする生地を思い浮かべながら開発を試みました。
長年の経験から生みだされた
モザイクタイルのような美しさ。
新たに生地を開発するときには織りあがりのイメージに合わせて、最初に織り方を探るための設計を行います。タテ糸とヨコ糸の組み合わせを探るこの作業は、長年の経験と勘が必要な職人技のひとつです。
今回、この設計時の組織図がモロッコなどで見られるモザイクタイルのような柄として浮かび上がりました。タテ糸とヨコ糸を幾何学的なイメージで複雑に、そして規則的に組み合わせた設計です。
古代からあるイスラム建築の繊細なモザイクタイルの装飾をアラビア語で「ゼリージュ」と呼びます。このゼリージュにちなんで、この生地を『Centenaire Zellige(センテネールゼリージュ)』と名付けました。
リネン100%素材でこのように複雑な織り方を再現するためには匠による丁寧な仕事が要求されます。織り機を操る職人さんの情熱があってこその傑作といえるのではないでしょうか。感謝です。
使用を繰り返せば繰り返すほど生地が柔らかくなり肌に馴染むリネン。平織り生地に比べて、表面に凹凸のでるこの生地は、肌に直接触れる面が少ないので、汗をかいても肌に張りつきにくく通気性がよいのが特徴です。これから湿度が高くなる季節には、ドライなタッチの生地がきっと活躍します。
『センテネールゼリージュ』で新たな夏のリネン素材をお楽しみいただけると幸いです。
◊ ◊ ◊ “Centenaire Zellige” ITEMS ◊ ◊ ◊
Aラインのきれいなシルエットで
ゆったり着心地の良い1枚。
Centenaire Zellige シャツワンピース
スタンドカラーの前開きワンピース。袖にはダーツを入れて少し立体感を出し、後ろはヨーク下にギャザーを入れて、身体のラインを拾わずゆったりしています。
Aラインのきれいなシルエットで、着るたびにリネン特有の落ち感もでて、裾が緩やかに揺れます。ワンピースとしても、羽織りとしても活躍するデザインです。
オフネックやカシュクール、
様々な着方を楽しめるシャツ。
Centenaire Zellige 2wayシャツ
ボタンの留め方でアレンジできるシャツです。シンプルなデザインですが、前ボタン1~2個と、後ろボタンを外すとオフネック風にも着ることができます。
また、両サイドの裾に付いたボタンに、前身頃をクロスして留めるとカシュクールのアレンジができます。ボタンを全て留めてきちんと着たり、オフネックにしてインナーをのぞかせたり、カシュクールにしたりと、様々なアレンジをお楽しみください。
透けを気にせず穿ける
ギャザースカートのようなパンツ。
Centenaire Zellige 裏付きアーミッシュパンツ
一見ギャザースカートのようなアーミッシュパンツ。ウエストはゴム紐の着脱しやすい仕様で、裏地も付いているので透けの心配もありません。ヨーク下からギャザーを入れて、ゆったりとしたシルエットになっています。
先にご紹介したワンピースやシャツとのセットアップもおすすめ。歩いた時にさりげなく揺れるドレープ感が綺麗な印象です。
こちらでご紹介した『Centenaire Zellige』シリーズは、以下のリンクからご購入いただけます。
https://vlasblomme.jp/item/68707.html
https://vlasblomme.jp/item/68708.html
https://vlasblomme.jp/item/68709.html