春夏のイメージが強いリネン素材を、冬にも着られますか？というご質問を多くいただくことがあります。もちろんリネンは夏にも大活躍する素材なのですが、夏は涼しく、冬はあたたかく着ることができ、一年を通してどの季節でもお使いいただけます。冬には寒い屋外と、暖房の効いた屋内との温度差に戸惑ってしまうことありますよね？そんな時にもリネンは体温調節を上手にサポートしてくれるので、快適に心地よく過ごせる優秀な素材なのです。
冬にリネン素材のお洋服を着ると、初めはひやっとするのですが、徐々に体温が伝わり、時間が経てば不思議とあたたかな空気に包み込まれます。その秘密は、リネン繊維の構造。リネンの繊維はマカロニのように中が空洞で、多孔質なので空気をためる部屋がたくさん。夏には湿気を吸ってカラッと乾かしてくれて、秋冬には身体が発した熱を一定の湿度、温度になるまでキープしてくれます。そのため、寒い季節にはあたたかく包み込んでくれて、保温性にも優れています。
ヴラスブラムでは年間通してリネンを楽しんでほしいと、ブランド設立当初からの想いがあります。そこで春夏だけではなく、秋冬でもリネン素材を着ようという『Winter Linen（ウィンターリネン）』のコンセプトを発信してきました。今回のブログでは、その中のひとつ、ヴラスブラムオリジナルのリネン100％の秋冬素材『Brushed KL 25（起毛リネン）』をご紹介したいと思います。
風を通しにくい
秋冬に特化したリネン100％生地。
『Brushed KL 25（起毛リネン）』は、コルトレイクリネンの生地表面に毛羽を立たせる起毛を施し、繊維を膨らませ、風の入る穴を塞ぐことで、さらに保温性を高めた秋冬に特化したリネン100％生地です。
なめらかなネル素材のような柔らかいタッチを目指して、起毛をかける回数にもこだわったオリジナル生地。職人さんの高い技術によって完成しました。また、製品染めを行うことで、スエードを思わせる生地の表情を生み出しています。
生地の段階で表面に起毛を施したリネンは、素材特有のドライ感がなく、滑らかで柔らかく肌触りが良いので、快適な着心地。他にはない独特な手触りで、ふわっとした毛羽もあるので、触れるたびに心地よさを感じ、優しく包み込んでくれます。
それでは、そんな職人さんが丁寧に織り上げた『Brushed KL 25（起毛リネン）』生地を使用したのアイテムをご紹介します。
細部にこだわりが感じられる
立体的なワンピース。
一見シンプルなワンピースに見えますが、着てみると肩のタックが相まって立体的なフォルムに仕上がっています。1枚で着ても様になり、着た時にストンと綺麗なラインが出る、動きやすさとエレガントさを兼ね備えています。日常から特別な日まで幅広いシーンにぴったりです。
袖口にタックが入ることで、袖の広がりがキュッと抑えられ、美しいシルエットを作り出します。
今時期は上にコートを羽織って、冬小物を合わせてアクセントを加えるのがおすすめ。より暖かさが増し保温性も高まります。
スタンドのフリル衿で
スタイルにアクセントを。
次にご紹介するのは、立ち衿のフリルデザインが特徴的なブラウス。首もとのフリル衿でさりげないフェミニンさをプラスして、シンプルながらも華やかな印象を与えるデザインです。
ノーカラーのジャケットやカーディガンに合わせると、衿が程よいアクセントとなり、シンプルなコーディネートも引き立ちます。ネックレスなどアクセサリーを添えると、さらに華やかさが増し、コーディネートに上品な輝きをあたえてくれます。ワンピースなどの中に合わせて衿を覗かせるレイヤードスタイルもおすすめです。
後ろ姿がポイントに、
シンプルなAラインのスカート。
サイドから後ろにかけて付いたペプラムベルトが印象的なスカート。シンプルなAラインのスカートで、日常のスタイルに調和しやすいアイテムです。ベルトには柔らかなドレープ感があり、歩いた時にさりげなく揺れ、動きにあわせてしなやかさを醸し出します。
ベルトの下には紐を通しているので、ぎゅっと寄せてギャザーの分量を変え、シルエットを変化させることができます。
先程ご紹介したブラウスとのセットアップもおすすめです。統一感のあるスタイルで、洗練された印象になります。ブラウスをアウトで合わせても、後ろ姿にベルト先が覗き、さりげないディテールがコーディネートに奥行きを加えます。
冬のリネン100％の代表格とも言える「Brushed KL 25（起毛リネン）」シリーズ、いかがでしたでしょうか。ぜひ冬にもリネン素材を取り入れて、ウィンターリネンを楽しんでください。
こちらでご紹介した『Brushed KL 25（起毛リネン）』シリーズは、以下のリンクからご購入いただけます。