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2023.02.10 UPDATE |

目指したのは100年の時を経た生地。 こだわりの『センテネールセブン』、登場!

欧州の100年ヴィンテージを再現したい。
リネンエバンジェリストによる開発秘話。

Written by
Satoshi Ishii|Linen Evangelist

Vlas Blommeのオリジナルコンセプトのひとつに「ヴィンテージ感」があります。ブランドを始める時から最も大切にしてきたイメージで、生地の風合いやヴラスブラムらしさの中心にあります。

特にイタリア、ベルギー、フランスなどのヨーロッパの国々では何年も繰り返しリネン製のものを日常的に使用します。特にタオルやシーツなどキッチン、バス、ベッドまわりのものはリネンです。

「使い込めば使い込むほどリネンはよい!何年も使っているとどんどん使いやすく柔らかくなって愛着がわくのが最大の特徴なんだよ!」とイタリアで生活していたころにリネン好きな友人から聞きました。

また、ヨーロッパのフリーマーケットには数十年前から百年以上前と思われるアンティークリネン生地や使い込まれたヴィンテージの洋服を目にすることができます。そして、それを購入して日々の生活で使用する。今でいうリサイクル、アップサイクル、サステナブル、そんなヨーロッパのリネン事情に興味を抱きました。

実際に購入して使ってみると、すでにかなりの使用感があるのになぜかとても新鮮に感じる。そして使うたびに自分のライフスタイルに馴染んで、生活が豊かになるような気がします。これがリネンのもつ不思議な力、魅力かなと自分なりに確信していました。

「Centenaire 7」に込められた、
作り手の想い、こだわり、リネン愛。

これまでも多数開発してきたヴィンテージ感を表現するリネン素材ですが、今シーズン、開発に取り組んだのが「すでに100年を経たかのような風合いの生地」を目指すことです。

生地屋さんの協力を得ながら無理をお願いして実現したのが「Centenaire 7 (センテネールセブン)」と名付けた生地。Centenaireはフランス語で100年を意味することば。

生地の織り方は織物の基本となる3つの組織である平織りや朱子織と並ぶ「綾織り」で、タテ糸とヨコ糸合わせて3本以上で構成され、タテ糸が複数のヨコ糸をまたいで畝のように斜めの線に見える生地の組織です。

綾織りにはツイルと呼ばれる織り方もあります。有名な生地ではデニムやギャバジンなども綾織の一種です。タテ糸とヨコ糸の組み合わせで様々な表情をつくることができます。よくあるのは2/1、2/2、3/1の綾と言われるものです。

今回コルトレイクリネンの「KL Heritage 60」を使用して我々がトライしたのが4/1以上の綾です。

開発を重ね色々試した結果、たどり着いたのが「7/1」。

タテ7に対してヨコ1の糸は実は私も過去に見たことがありません。古くて新しい、古く見えて今までに無いかなり新しい生地の完成です。

実際アンティークの生地にこの7/1が存在するわけではなく、我々がめざしたヴィンテージにありそうなくったり感のある味わいや毛羽が立ってゆるい表情が欲しかったのです。着用すると生地の落ち感がでて、また綾織り特徴の光沢感もしっかり表現できました。目指したテクスチャーを完成することができたのです。

高速の織機では実現不可能なので少し旧式の織機を使用しています。糸が切れたり抜けたりしないように、またはそういった事故が発生した場合はすぐに補正し、かなり注意して低速で織りあげるので時間もかかります。

100年を経たかのような風合いの生地が、これからの経年変化でどのように成長していくのか楽しみに手に取っていただければ幸いです。

◊ ◊ ◊ “Centenaire 7” ITEMS ◊ ◊ ◊

アレンジも楽しめる
レイヤードワンピース。

Centenaire 7 オーバーワンピース

エプロンのようなワンピース。サイズ感はゆったりで、レイヤードアイテムとして、普段のスタイルにプラスしていただけます。

両脇についた共布の紐は後ろで結んだり前で結んだり、結ばずに内側に入れ込んだり。後ろから前にまわして、ぎゅっと結んでブラウジングで雰囲気を変えてみても。

人気アイテムのジレを
新鮮なフレアシルエットに。

Centenaire 7 フレアジレ

ヴラスブラムの人気アイテム、ジレもお作りしました。内側は、別布を2段にしてフリルを作りだし、きれいなフレアシルエットを生み出しました。

柔らかな生地は重ね着がしやすく、さらっとワンピースに羽織ったり、シンプルにブラウスやTシャツと合わせて、コーディネートのアレンジを広げてくれます。

季節の変わり目のストールは
コンパクトなサイズがポイント。

Centenaire 7 2Way ストール

コンパクトにまとまる2Wayのストール。まだまだ首周りに寒さを感じる時期におすすめの1点。ボタンの留め方で、着用アレンジができ、長い季節活躍しそうです。

広げて肩にかけて、両端をボタンで留めてケープ風にも、ボタンは留めずにシンプルにくるっと巻いても◎。簡単に首周りに着用でき、季節の変わり目にも使いやすいサイズ感です。

こちらでご紹介した『Centenaire 7』シリーズは、以下のリンクからご購入いただけます。

Centenaire 7 オーバーワンピース

Centenaire 7 フレアジレ

Centenaire 7 2Way ストール