ベッドリネン、ランジェリー。
その言葉にはリネンがある。
「リネンって冬に着ていいの?」。
毎年、冬になると、私たちがよく聞かれる質問です。
古くから生活の中にリネンが根付いているヨーロッパでは、リネンが秋冬の素材としても優れていることを、知っている人が多いんですよね。ベッドリネンにリネンが選ばれるのは、春夏はさらさらとしていて、秋冬には使い込んで起毛したリネンがあたたかいから。また、ランジェリー(Lingerie)の“ラン”(Lin)はフランス語で「リネン」を意味しています。肌に直接触れるランジェリーという言葉にリネンという言葉が含まれているのは、通年で使うのに適している素材だから。では、その理由は? という疑問に、今年もお答えしていきますね。
空気を入れておく部屋が沢山ある。
自然のヒート・テクノロジー。
専門的な資料になってしまうのですが、こちらはヨーロッパリネン協会(CELC)の書籍に掲載されている、リネンの断面を顕微鏡で覗いた写真です。リネンの繊維はマカロニのように中が空洞となった中空糸で、多孔質なのが特徴です。繊維の中に空気を入れておく部屋が沢山あるんですね。
この空気の部屋がとても優秀で、夏には湿気を吸って、カラッと乾かしてくれます。そして、秋冬には自分で発した熱を一定の湿度、温度になるまでキープしてくれる性質があります。呼吸をしているリネンは、自然のヒート・テクノロジー素材なんですね。
ヴラスブラムのお客様やスタッフの中には、「化学繊維を使ったヒート系素材だと肌が乾燥したり、汗で蒸れてその後に冷えたりするけど、リネンのインナーだと、そういうこともなく快適に過ごせる」、というコメントもありました。あくまで個人の体験談ですので、すべてのお客様にそうとは言えませんが、保湿力と速乾性を併せ持つリネンの特性を考えると、納得できる話です。
スタイリストさんも実感した、
リネンの快適なあたたかさ。
以前にWEBメディア『暮らしとおしゃれの編集室』で、スタイリスト市井まゆさんのYoutube連載に出演させていただく機会があって、「冬でも麻なの?」というテーマでお話しさせていただいきました。そのときに、市井さんが、リネンのインナーの心地よさを実感したというお話をしてくださいました。
「いつもコットンのインナーを着ていて、10分ぐらい駅まで歩くと、ちょっと汗ばんできて、汗は吸ってくれるけど体が冷えるんですよね。でも、ヴラスブラムのリネンのカットソーを着て、体があたたまってくると、汗をかく手前のあったかい状態をずっとキープしてくれたんです。びっくりしました。」と、リネンのインナーが、心地よいあたたかさをキープしてくれたのを実感してくださっていました。
そのときの動画はこちらのリンク「【まゆ散歩】冬でも麻なの?-大人のおしゃれとおいしいもの探し- – YouTube」からご覧いただけます。
リネン100%のインナーは、
ヴラスブラムのマスターピース。
外を歩いたり、電車に乗ったり、オフィスやお店に入ったり。環境の温度差が激しい秋冬シーズンは、体温調節するのが難しい季節。リネンはそこに寄り添って、サポートしてくれる素材なんですね。だからこそ、肌に直接触れるリネンのインナーを選ぶときには、品質の高い産地で採れた、上質リネン100%のものを選ぶことが大切です。一言でリネンのインナーと言っても、リネンの品質、ほかの素材を混ぜるかどうか、生地と製品作りの工程によって、心地よさとあたたかさが大きく違ってきます。「リネンの花」という意味を持つ「ヴラスブラム」をブランド名に掲げている私たちにとって、リネンのインナーは、ブランドの威信をかけたマスターピースでもあるのです。
ウィンターリネンのコーディネートのポイントは、直接肌に触れるインナーにはリネン100%のもの。そして、その上にあたたかなウール混やカシミヤのアイテムを合わせることです。
いくつかコーディネートをご紹介しますね。
秋冬の人気No.1は、
KL Light の長袖Tシャツ。
スタッフの間で人気ナンバー1のアイテムが、こちらのKL Light 長袖Tシャツです。秋冬のこっくりとしたカラーリングにニュアンスをプラスしてくれるバーガンディーのカラーは、見た目からもあたたかみが出ますね。スカートもリネンなので、下にレギンスやタイツを合わせると、よりあたたかく過ごしていただけます。
コーディネートしたアイテムはこちら。
KL Light 長袖Tシャツ (Ladies’ & Men’s)
Baby Alpaca Wool VNプルオーバー
Elderberry Check ジャンパースカート
リネンのカットソーは長袖の他にも八分袖、タンクトップもありますのでチェックしてみてください。
※一部欠けているサイズがございます。再入荷の予定はございません。ご了承ください。
KL Light 八分袖Tシャツ(Ladies’&Men’s)
KL Light タンクトップ -standard-
【直営店限定】KL Light タンクトップ
KL Light タンクトップ-2020ss-(Ladies’&Men’s)
レイヤードコーデがこなれて見える、
リネン100%のチュニックシャツ。
モノトーンでまとめたマニッシュなコーディネート。ヴラスブラムではお馴染みのスタンダードアイテム「チュニックシャツ」を今シーズンのCashmere French Terryスウェットシャツのインナーに合わせました。ラウンドした裾のチュニックシャツは、レイヤードコーデをこなれた雰囲気にしてくれています。
柔らかなリネンはスウェットシャツのインナーに使っても袖がもたつかず、重ね着が楽なのもポイントですね。
コーディネートアイテムはこちら。
KL Heritage 60 チュニックシャツ (Unisex)
Cashmere French Terry スウェットシャツ(Ladies’ & Men’s)
新たな秋冬のスタンダード。
KL Vintageのワイドシャツ。
KL Vintage素材はスタンダードアイテムの仲間入りをしたばかり。1年中着られるということもファンが多い理由のひとつです。ブラック×ホワイトのクールなカラーにブラウンのあたたかみのあるカーディガンをプラス。タテのラインが強調されてスッキリ見えます。
コーディネートアイテムはこちら。
KL × Natural Color Wool ポケット付きカーディガン
ライトリネンツイル 定番ペンギンパンツ
KL Vintage ワイドシャツ (11月5日発売予定)
リネン100%のシャツに、
中わた入りジレをコーディネート。
全体のAラインシルエットがきれいなスタイリングです。身頃があたたまると、体はあたたかく感じるので、中わた入りジレは冬の頼もしい相棒です。ジレの上にアウターも羽織れるのは嬉しいですね。
コーディネートアイテムはこちら。
KL Heritage 60 セーラーカラーシャツ
Vintage Double Face 中わた入りジレ
Linen Cotton Wool ラチネ スカート
いかがでしたか? 冬にリネンを着る人は、リネンの魅力を知っている人、なんですよね。
リネンアイテムをお持ちの方は、この秋冬、ぜひウィンターリネンのコーディネートを楽しんでみてください。
ヴラスブラムのスタンダードシリーズ、リネン100%の「KL Vintage」も入荷していますので、こちらも合わせてチェックしてみてくださいね。